ハワイ伝統の癒しの技術

 ロミロミとは、ハワイに伝わる伝統的なマッサージで、ハワイ語で「揉む」「手のひらから伝わる愛情」という意味を持ちます。ただの技術ではなく、ハワイの自然の力(マナ)を吹き込み、心と身体を癒すスピリチュアルな施術として大切にされています。

ハワイアンの考え方

ハワイアンは、身体・精神・魂のバランスが崩れると不調が現れると考えています。ロミロミは、身体の不調の原因が感情や精神的な面に関係しているという考え方に基づき、心と身体の両方を癒す施術です。

ロミロミの精神

ロミロミでは、技術よりも「心のあり方」が重要視されます。スピリチュアルな要素が含まれており、ハワイの自然や伝統文化を理解することが不可欠です。

ハワイと
ロミロミの関係

神秘の力を持つ土地・ハワイ

ハワイは、豊かな自然と神秘的なエネルギーにあふれた場所です。美しい夕日、プルメリアの香り、心地よい波の音…。すべてが癒しの要素となっています。

この自然の力は「マナ(Mana)」と呼ばれ、ロミロミの施術にも深く関わっています。

ALOHA」は単なる挨拶ではなく、ハワイの人々に受け継がれる生き方を表しています。

  • A(アカハイ) … 優しさ
  • L(ローカヒ) … 調和・協調性
  • O(オルオル) … 思いやり
  • H(ハアハア) … 謙虚さ
  • A(アホヌイ) … 忍耐

ロミロミは、この「アロハ」の精神を大切にしながら行われるヒーリングです。

ロミロミの歴史

伝統文化としてのロミロミ
ロミロミはフラやハワイアンミュージックと同様に、ハワイの伝統文化の一つです。アメリカ領となった後、一時は衰退しましたが、1970年代の「ハワイアン・ルネッサンス」により再び注目されました。
口承で受け継がれる技術
ハワイ語はもともと文字を持たなかったため、ロミロミも口頭伝承で受け継がれてきました。文献はほとんどなく、各家庭や地域で独自のスタイルが発展しています。
 

ロミロミの条件

セラピストは「マナ」と呼ばれる大自然のエネルギーを受け取り、クライアントへ流します。この施術を通じて、心と身体のバランスを整え、セラピスト自身も癒されます。

手や指の力ではなく、前腕や肘を使い、体重を乗せながら深くほぐします。これにより、より心地よい刺激を伝えられます。

体重移動を意識しながらストロークすることで、施術が全身運動となり、クライアントの細胞が活性化。セラピスト自身の心身も浄化されます。

力を抜き、手のひらを密着させることで、包み込むような安心感のある「ラビングタッチ」が生まれます。これにより、クライアントは深いリラックスを得られます。

ロミロミの効果

血行促進
オイルを使い、前腕や肘で深くほぐすことで血流が良くなり、内臓の機能が活性化します。
リンパの流れを促進
滞っていたリンパが流れやすくなり、老廃物の排出をサポートします。
筋肉の緊張を和らげる
天然オイルのトリートメントで筋肉をほぐし、コリを改善します。
深いリラクゼーション
温かい手のタッチが安心感を与え、心と体の緊張を解きほぐします。
ストレスや不安の解消
セラピストの優しい施術により、心が軽くなり、ストレスが和らぎます。
健康維持
心身の活性化により免疫力が向上し、病気になりにくい体へ。
ダイエットサポート
新陳代謝が上がり、冷えの改善や痩せやすい体づくりを助けます。

ロミロミの特徴的手技

ロミロミ

ハワイ語で「揉む」「マッサージする」という意味。拇指を使い、左右交互に揉みほぐす基本の手技。

ロミロミ・ショルダー

肩関節を動かしながら、肩甲骨周辺の筋肉をほぐす手技。

ロミロミ・フラ

前腕を使い、フラダンスのようにリズミカルに肩から腰へと施術。手首の力を抜き、骨が当たらないよう注意。

アルナ・トリートメント

前腕全体を使い、圧をかけながら滑らせるようにストロークする手技。

ダブル・エルボー・トリートメント

両前腕を密着させ、滑らせながら圧を加えて深くほぐすテクニック。

ウイーグリー・ウイーグリー

示指と中指の上に手根を重ね、左右に揺らしながらストロークする技法。

ハワイアン・ニー・パウンド

足首を固定して持ち上げ、膝を揺らす→軽く落とす→左右に揺らす、3つの動きをテンポよく行う手技。

ニー・トゥ・チェスト

クライアントの脚を抱え、膝を胸に近づけることで大腿部や臀部の筋肉をストレッチ。股関節が固い方は無理のない範囲で実施。